WebServices - Axis

SOAPMonitor ユーザガイド

バージョン 1.0
フィードバック: axis-dev@ws.apache.org

内容

はじめに

Webサービス開発者はしばしば、Webサービスを呼び出すために利用される SOAP メッセージと、それらのメッセージの結果を調べる必要性がでてきます。SOAP Monitor ユーティリティの目標は、特別な設定やサーバの再起動なしに、利用されている SOAP メッセージを監視する方法を、これらの開発者に提供することです。

SOAPMonitor とは

SOAPMonitor は、org.apache.axis.utils パッケージにあるユーティリティです。Webサービス開発者に上記で説明した監視機能を提供します。

いつ SOAPMonitor を利用するのか

デバッグのために SOAP メッセージを監視したい時が、このユーティリティを利用する良い機会でしょう。追加的な開発、特別な設定、アプリケーションサーバの再起動なしに、監視したい全ての SOAP メッセージを監視することができます。

SOAPMonitor は、HTTP プロトコルヘッダのようなプロトコル特有のデータを一切表示しないことに注意してください。これを行うには TCP Monitor (tcpmon) を利用すべきです。tcpmon の詳細については Axis ユーザガイドをご覧下さい。.

利用方法

準備

  • ステップ 1: 管理者アカウントを作成する

    "webapps/axis/WEB-INF/users.lst" を開いて編集します。
    管理者のデフォルトのアカウントは "admin" です。パスワードは好きなものを設定してください。

    例) 以下の通りです。 - 例えば、"admin password" です。

    user1 pass1
    user2
    user3 pass3
    admin password
  • ステップ 2: CLASSPATH を設定する

    このユーティリティを実行する前に、CLASSPATH に以下のものが含まれていることを確かめる必要があります。

    • axis.jar
    • jaxrpc.jar
    • saaj.jar
    • commons-logging.jar
    • commons-discovery.jar
    • activation.jar
    • mail.jar
    • Xerces や Crimson のような JAXP-1.1 準拠の XML パーサ
  • これで終わりです。

どのように SOAPMonitor を利用するのか

  • ステップ 0: 準備段階が完了したことを確かめてください
  • ステップ 1: SOAPMonitor アプリケーションを起動します

    % java org.apache.axis.utils.SOAPMonitor [-u admin] [-w password] [-l axisURL]

    または

    % javaw org.apache.axis.utils.SOAPMonitor [-u admin] [-w password] [-l axisURL]

  • ステップ 2: ログインします

    管理者として指定したアカウントでログインしてください。

  • ステップ 3: しばらくお待ちください

  • ステップ 4: 管理者画面が表示されます

  • ステップ 5-a: 監視を有効にするには

    監視を有効にするサービスをクリックし、"Turn On" ボタンを押します。

    以下の画面が表示されるはずです。

  • ステップ 5-b: 監視を無効にするには

    監視を無効にするサービスをクリックし、"Turn Off" ボタンを押します。

    以下の画面が表示されるはずです。

  • ステップ 6: 変更を保存する

    現在の状態を保存するには "Save changes" ボタンを押します。

    以下の画面が表示されるはずです。

  • ステップ 7: 監視する

    現在の設定で監視を開始するには "Monitoring" タブを押します。

    以下の画面が表示されるはずです。

付録

バージョン比較チャート

項目 SOAPMonitorApplet(古いバージョン) SOAPMonitor(このバージョン)
アプリケーション形式 アプレット Swing アプリケーション
セキュリティ N/A (認証なし) OK (認証が追加されました)
インストール & 利用
  1. まず最初にコンポーネントをコンパイルします。
  2. soapmonitor ハンドラを "server-config.wsdd" にデプロイします。
  3. soapmonitor ハンドラで監視するサービスをデプロイします。
  4. "http://localhost:8080/axis/SOAPMonitor" にアクセスします。
  5. 監視を無効にするには soapmonitor なしでサービスを再デプロイします。
  • 詳細についてはこちらをご覧下さい。
  • 全てのステップは非 GUI に基づいた操作で、これらのプロセスはユーザにとって複雑です。
(axis.jar 内で) "java org.apache.axis.utils.SOAPMonitor" を実行するだけです。
  • 全てのステップは GUI に基づいた操作です。

エラーメッセージ

アクセス拒否の場合、以下の画面が出るでしょう。

  • "未知のホスト" の場合:

  • "ポート不一致" の場合:

  • "認証失敗" の場合: