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WebServices - AxisAxis インストール方法目次
はじめにこのドキュメントでは Apache Axis のインストール方法を解説します。Java コードの書き方を既に知っていて、XML を恐れない人を対象としています。また、既にアプリケーションサーバかサーブレットエンジンを持っていて、その操作と配備に慣れている人を対象としています。もしアプリケーションサーバが必要であれば、Jakarta Tomcat [英語] をお勧めします。[ もし Tomcat をインストールするのであれば、最新の 4.1.x 版で、かつ、Java 1.4 対応の LE 版ではなく(LE 版は XML パーサである Xerces を省略するので)、完全版を取得してください ]。その他のサーブレットエンジンも、バージョン 2.2 以上のサーブレット API を実装しているのであれば対応しています。Axis クライアントと Axis サーバは Java 1.3 以降を必要としていることに注意してください。 Axis に関する詳しい情報はユーザガイドをご覧下さい。 事前知識Java 、サーバサイド Java 、SOAPに初めて触れる人たちの多くは、Axis の様々な問題に直面しています。 Axis クライアントと Axis サーバのコードを書いていけば SOAP について学ぶことはできますが、配列とは何か、といった Java の基本概念、サーブレットがどのようにして動くのか、といったアプリケーションサーバの基本概念、そして HTTP プロトコルの基本を学ぶにはふさわしい時機ではありません。 Web サービスのコードを書くのに必要な事前知識は以下の通りです :
Axis と SOAP はこれらの詳細に依存しています。もしこれらを知らないのであれば、Axis (あるいはその他のWebサービスミドルウェア)は学ぶには危険な場所です。遅かれ早かれこれらの詳細を知る必要性がでてきます。Axis よりも学びやすい場所があります。 もし Java を全く知らないのであれば、Axis に取り組めるほどの十分な基礎を身に付けるために、Sun のウェブサイトにある The Java Tutorial のようなところか、Thinking in Java [英語] のような古典から始めるのをお勧めします。簡単なWebアプリケーションを作ってみるのも良いかもしれません。これにより HTTP がどのようにして動いているのか、 Java アプリケーションサーバがどのようにして HTTP と統合しているのかといった知識を身につけることができます。この点については Mastering the World Wide Web [英語] にある講義ノートが(Axis は講義28でのみ紹介されているにも関わらず)参考になるでしょう。 Axis と SOAP を効果的に使うには上記で挙げたもの以上に学ぶべきことがあることに注意しましょう。その他の大きな領域としては "インターネット規模の分散アプリケーションを作る方法" があります。現在のところ誰もその方法を知らないので、実際に自分でやってみて知識を得る必要があります。 ステップ 0: 概念Apache Axis はオープンソースの SOAP サーバとSOAP クライアントです。SOAP はインターネットを通した、任意の言語で書かれたシステム間の相互アプリケーション通信のための機構です。SOAP は一般的に HTTP 上でメッセージを交換します : クライアントが SOAP リクエストを POST で送り、HTTP サクセスコードと SOAP レスポンス、あるいは HTTP エラーコードのいずれかを受け取ります。オープンソースとは、ソースを得ることができるが問題に直面したときに助けてくれる正式なサポート機関がないことを意味します。 SOAP メッセージは XML メッセージです。これらのメッセージにより SOAP システム間で構造化情報を交換します。メッセージはエンベロープの中の1つ以上の SOAP 要素から構成されています。SOAP 要素とはヘッダとSOAP 本体です。これら要素中のデータを表現するのに SOAP は2つの文法を持っています。1つ目は5節で扱う XML RPC システムの明快な派生物です。2つ目は新しい(そして一般的に優れている)システムである XML スキーマです。Axis は Java オブジェクトをネットワークに送るときと結果を受け取るときに、Java オブジェクトを SOAP データに変換する機構を持っています。何か問題が起きると、サーバは SOAP フォルトを送り、Axis はそれを Java の例外に変換します。 SOAP は異なるシステムを連携させることを目的としています。同じチームによって書かれた Java プログラムを密に連携させるための機構ではありません。SOAP は Java プログラム同士を連携させることができますが、RMI や Corba ほど密には連携できません。RMI なら喜んで直列化していた Java オブジェクトを送ろうとすると、Axis は失敗し、あなたは失望するでしょう。意図的にこのようにしています : もし Axis が RMI を真似て Java オブジェクトをバイトストリームに直列化したら、あらゆるところにおいて Java の特定バージョンに依存することになります。 Axis は、 Java サービスをプログラミングする上で標準的な方法の一つである JAX-RPC API を実装しています。Sun のウェブサイトにある仕様書やチュートリアルを見れば API を理解できます。JAX-RPC API に従ってコードを書けば、Sun や BEA の実装のような、JAX-RPC API の他の実装と連携できます。さらに、Axis は JAX-RPC API をさまざまに拡張する拡張性を提供します。これにより、よりよいプログラムを書くことができますが、Axis の実装とだけしか連携できません。しかし Axis は無料でかつソースを取得できるので、問題にはならないでしょう。 Axis は JAR ファイル axis.jar にコンパイルされていて、JAR ファイル jaxrpc.jar と saaj.jar に宣言されている JAX-RPC API を実装しています。axis.jar はロギング、WSDL プロセッシング、イントロスペクションのための多様なヘルパーライブラリを必要としています。これらの全てのファイルはWebアプリケーション axis.war にパッケージ化し、サーブレットコンテナに配備することができます。Axis にはいくつかのSOAP サービスのサンプルがついてきます。新しくコンパイルしたクラスを Axis の webapp に追加して登録すれば、自分用の SOAP サービスを追加することができます。 その前に、Axis をインストールして動かさなくてはいけません。 ステップ 1: webapp を準備するここでは、ウェブサーバが localhost のポート 8080 で起動していていることを仮定します。もしお使いのサーバが違うポートで起動しているのであれば、このドキュメントの 8080 をあなたのポート番号に読み替えてください。 お使いのアプリケーションサーバのどのディレクトリにWebアプリケーション("webapps")を配備すればいいのか、調べておく必要があります。このディレクトリに、ダウンロードした xml-axis の中の webapps/axis ディレクトリをコピーします。このディレクトリに好きな名前を付けることができますが、その名前が、クライアントがアクセスするサービスの URL の基礎となることに注意してください。このドキュメントの残りの部分ではデフォルトの webapp 名を "axis" と仮定しますので、もし必要であれば適切に読み替えてください。 ステップ 2: ライブラリの設定Axis のディレクトリ中に WEB-INF というサブディレクトリがあります。このディレクトリにはいくつかの基本的な設定情報が入っていますが、あなたが配備したい依存関係やWebサービスを入れる際にも使います。 Axis は XML パーサを探し出せる必要があります。もしアプリケーションサーバか Java ランタイムが、ウェブアプリケーションから XML パーサを見えないようにしているのであれば、XML パーサをダウンロードしてウェブアプリケーションに追加する必要があります。Java 1.4 は Crimson パーサを含んでいるのでこの段階を省略することができますが、Axis チームは Xerces を使うことをお勧めします。 XML パーサを追加するには、JAXP 1.1 XML 準拠のお好みのパーサを手に入れてください。他のパーサでもほとんど動きますが、xml-xerces distribution [英語] にある Xerces のjar 一式 をお勧めします。お使いの JRE やアプリケーションサーバに独自の特定要件がない限り、パーサのライブラリを axis/WEB-INF/lib に入れてください。このドキュメントの例では Xerces を使います。このドキュメントでは Axis からパーサが見えるように AXISCLASSPATH に xml-apis.jar と xercesImpl.jar を追加しています (下をご覧下さい) もし Xerces や DOM に関する ClassNotFound エラーが出るのであれば、XML パーサがインストールされていないか CLASSPATH (あるいは AXISCLASSPATH) が正しく設定されていません。 Tomcat 4.x と Java 1.4Java 1.4 で java.* と javax.* から始まるパッケージのロード方法のルールが変わりました。具体的に言うと、それらのパッケージは endorsed ディレクトリからのみロードされます。 jaxrpc.jar と saaj.jar は javax パッケージを含んでいるので、それらはロードされません。もし happyaxis.jsp (下をご覧下さい) から該当するパッケージが見えない場合、それらを axis/WEB-INF/lib から CATALINA_HOME/common/lib にコピーし、Tomcat を再起動してください。 WebLogic 8.1WebLogic 8.1 には webservices.jar が含まれていますが、これは Axis の saaj.jar と衝突し、Axis 1.2 をそのまま使うことができなくなります。この衝突が起こる理由は、WebLogic が Java Web Services Developer Pack [英語] Version 1.0 の javax.xml.soap.* パッケージにある古い定義を利用する一方、Axis は J2EE 1.4 の新しい改訂版を利用するからです。 しかしながら、Axis 基盤のWebサービスを Weblogic 8.1 で実行することを可能にする2つの設定変更があります。
WebLogic のクラスローダの仕組みの詳細については、WebLogic Server Application Classloading [英語] をご覧下さい。 ステップ 3: ウェブサーバの起動方法ウェブサーバの起動方法は製品ごとに異なります。たいていの場合、単純にスタートアップアイコンをダブルクリックするか、コマンドラインからコマンドを起動するだけです。 ステップ 4: インストールを確認するWebアプリケーションと依存関係をインストールしたら、サーバがWebアプリケーションを起動しているか確認しましょう。 スタートページを探すwebapp のスタートページを見てみましょう。たいていの場合、http://127.0.0.1:8080/axis/ ですが、もちろんポート番号によって変わります。 これで Apache-Axis のスタートページが見えるはずです。もしスタートページが見えないのであれば、webapp が実際にはインストールされていない、あるいはアプリケーションサーバが起動していません。 happyaxis によって Axis を確認するリンク Validate the local installation's configuration をたどってください。 もし必須ライブラリのうち一つでも足りなければ、Axis は動きません。 いくつかのサービスを見てみるスタートページで View the list of deployed Web services を選んでください。ここでは、サーブレットで表示しないように設定されていない限り、登録されたWebサービスを全て表示します。このページにある、配備されたそれぞれのWebサービスの (wsdl) をクリックすることで、そのWebサービスが立ち上がっていて動いているか確認することができます。 Axis がサポートしている 'インスタント' JWS Webサービスは、ここへ表示されないことに注意してください。このトピックに関してはインストールガイドで詳しく取り扱っています。 SOAP エンドポイントをテストするそろそろサービスをテストしてもいい頃でしょう。SOAP 1.1 はエンドポイントに XML リクエストを出す際に HTTP POST を使いますが、Axis はテストに便利な生の HTTP GET アクセス機構もサポートしています。まずは getVersion メソッドを呼んでバージョンエンドポイントから Axis のバージョンを取得してみましょう : http://localhost:8080/axis/services/Version?method=getVersion 次のようなものを返すでしょう : <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> <soapenv:Envelope xmlns:soapenv="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/" xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"> <soapenv:Body> <getVersionResponse soapenv:encodingStyle="http://schemas.xmlsoap.org/soap/encoding/"> <getVersionReturn xsi:type="xsd:string"> Apache Axis version: 1.1 Built on Apr 04, 2003 (01:30:37 PST) </getVersionReturn> </getVersionResponse> </soapenv:Body> </soapenv:Envelope> もちろん Axis のバージョンとビルド日時はあなたの結果とは異なっているでしょう。 JWS エンドポイントのテストそれでは JWS Webサービスをテストしてみましょう。Axis の JWS Webサービスは Axis の webapp の WEB-INF ツリーに入れた、拡張子 .jws の java ファイルです。URL でその .jws ファイルを要求すると、そのファイルはコンパイルされ、そして実行されます。JWS ページについてはユーザガイドで詳しく取り上げています。 JWS サービスをテストするには、用意されている例、 EchoHeaders.jws (これについては axis/ ディレクトリをご覧下さい) に対してリクエストを投げます。 ブラウザで http://localhost:8080/axis/EchoHeaders.jws?method=list にアクセスしてください。 以下のような、アプリケーションヘッダの XML リストが返って来るでしょう。 <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> <soapenv:Envelope xmlns:soapenv="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/" xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"> <soapenv:Body> <listResponse soapenv:encodingStyle="http://schemas.xmlsoap.org/soap/encoding/"> <listReturn xsi:type="soapenc:Array" soapenc:arrayType="xsd:string[6]" xmlns:soapenc="http://schemas.xmlsoap.org/soap/encoding/"> <item>accept:image/gif, image/x-xbitmap, image/jpeg, image/pjpeg, */*</item> <item>accept-language:en-us</item> <item>accept-encoding:gzip, deflate</item> <item>user-agent:Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)</item> <item>host:localhost:8080</item> <item>connection:Keep-Alive</item> </listReturn> </listResponse> </soapenv:Body> </soapenv:Envelope> 繰り返しになりますが、正確な戻り値はこれとは異なるでしょうし、正しいホスト名、ポート番号、webapp 名の URL に直す必要があります。 ステップ 5: 新しいWebサービスのインストールこれまでの過程で Axis をインストールし、動かしてきました。次は自分のWebサービスを追加します。 ここでのプロセスを要約すると、(1) 新しいサービスのクラスとライブラリを Axis WAR ディレクトリツリーに入れる、そして (2) それらの新しいファイルを Axis エンジンに認識させる、ということになります。(2) は、Admin ウェブサービスを介して XML デプロイメントディスクリプタを新しいサービスにサブミットすることにより行われます。通常これは AdminClient プログラム、あるいは Ant タスク <axis-admin> により行われます。これら両方とも同じことを行います : Axis SOAP クライアントを起動して、それ自体 SOAP サービスである Axis administration サービスと通信します。Axis administration サービスはある1点について特別な SOAP サービスでもあります。それは、(リモートアクセスではなく)ローカル呼び出しのみに制限されていて、また、あなたのサービスを誰でも管理できるようにさせないためにパスワードで制限されています。クライアントが知っているデフォルトのパスワードがあり、もしそれを変更したら新しいパスワードをクライアントに渡さなければなりません。 最初のステップとして、あなたが書いたコードをサーバに追加します。 WEB-INF ディレクトリの中の "classes" ディレクトリ (つまり axis/WEB-INF/classes ) を探して (あるいは作って) ください。このディレクトリにインストールしたい コンパイル済みの Java クラス を、Java パッケージのディレクトリ構造を壊さないように注意しながらコピーしてください。 もしインストールしたいサービスがすでに JAR ファイルにパッケージ化されているのなら、単に WEB-INF/lib ディレクトリに入れるだけです。依存しているサードパーティ製のライブラリがあれば、同じディレクトリに入れてください。 Axis の webapp に新しいクラスやライブラリを追加したら webapp を再起動してください。これはアプリケーションサーバを再起動するか、あるいは特定の webapp を再起動するサーバ特有の仕組みを利用することによって行います。 注意 : もしあなたのWebサービスが xml-axis の提供する簡単な認証ハンドラを利用している(これは製品版利用を目的としているというよりは、ハンドラの書き方の説明であるため実際はお勧めしません)のであれば 、対応する users.lst ファイルを WEB-INF ディレクトリにコピーする必要があります。 ステップ 6: Webサービスを配備これまで設定した様々なクラスや JAR が新しいWebサービスを実行します。残っている作業は、このWebサービスを公開する方法を Axis に伝えることです。このサービスが何か、どのメソッドを公開するのか、そして SOAP エンドポイントとしてのその他の側面を XML で表現するWebサービスデプロイメントディスクリプタ (WSDD) を、Axis は受け取ります。 これらの WSDD ファイルについてはユーザガイドとリファレンスガイドで扱います。ここでは Axis サンプルにある株価サービスの WSDD ファイルを使います。 クラスパスの設定これらのサンプルを動かすために、axis.jar、commons-discovery.jar、commons-logging.jar、jaxrpc.jar、saaj.jar、log4j-1.2.8.jar (あるいはお好みのロギング実装)、そして XML パーサの jar ファイル (例えば xerces.jar) が Java から見えてないといけません。これらのサンプルでは、これらのファイルを AXISCLASSPATH に追加し、サンプル実行時に AXISCLASSPATH を指定しています。また、xml-apis.jar と xercesImpl.jar ファイルを AXIS_LIB ディレクトリにコピーしました。代わりに、XML パーサの jar ファイルを AXISCLASSPATH 変数に追加するか、これら全てのファイルを CLASSPATH 変数に追加してもかまいません。 Windows では、今まで説明したことは次のようにすればよいでしょう。このドキュメントでは Axis を C:\axis にインストールしたと仮定します。この情報を WinNT/2000/XP で恒久的に格納するには、"マイコンピュータ" を右クリックして "プロパティ" を選択します。"詳細" タブをクリックして新しい環境変数を作成します。変数文字列をワードパッドで作成してから該当するテキストフィールドにコピーした方が良いでしょう。 set AXIS_HOME=c:\axis set AXIS_LIB=%AXIS_HOME%\lib set AXISCLASSPATH=%AXIS_LIB%\axis.jar;%AXIS_LIB%\commons-discovery.jar; %AXIS_LIB%\commons-logging.jar;%AXIS_LIB%\jaxrpc.jar;%AXIS_LIB%\saaj.jar; %AXIS_LIB%\log4j-1.2.8.jar;%AXIS_LIB%\xml-apis.jar;%AXIS_LIB%\xercesImpl.jar Unix を使っている方も同じようなことをします。これ以降では、Axis を /usr/axis にインストールしていて、bash シェルを利用していることを想定しています。もし違うシェルを使っている場合は、違いについてシェルのドキュメントをご覧下さい。変数をシェルに行き渡らせるためには、シェルのスタートアップ(ドット)ファイルに変数を追加する必要があります。もう一度シェルドキュメントをご覧下さい。 set AXIS_HOME=/usr/axis set AXIS_LIB=$AXIS_HOME/lib set AXISCLASSPATH=$AXIS_LIB/axis.jar:$AXIS_LIB/commons-discovery.jar: $AXIS_LIB/commons-logging.jar:$AXIS_LIB/jaxrpc.jar:$AXIS_LIB/saaj.jar: $AXIS_LIB/log4j-1.2.8.jar:$AXIS_LIB/xml-apis.jar:$AXIS_LIB/xercesImpl.jar export AXIS_HOME; export AXIS_LIB; export AXISCLASSPATH Axis のクライアントコードを利用するには、Java を呼ぶ際に AXISCLASSPATH を選びます。お使いのプラットフォームにより java -cp %AXISCLASSPATH% ... と入力するか、あるいは java -cp "$AXISCLASSPATH" ... と入力します。CLASSPATH にスペースを含まないのであればクオートを省略してもかまいません。 AXISCLASSPATH 変数を CLASSPATH 変数に追加してもよいでしょう。これによってこのガイドにある例題を起動する際に AXISCLASSPATH を追加する必要がなくなります。このドキュメントでは CLASSPATH 変数に追加しなかったことを想定しています。 デプロイメントディスクリプタを探すaxis/samples/stock の中を見て deploy.wsdd ファイルを探してください。これが Axis に伝えたいデプロイメントディスクリプタです。デプロイメントディスクリプタは Axis 特有の XML ファイルであり、Webサービスの配備(アンデプロイ)方法、Axis 自身の設定方法を Axis に伝えます。Axis Administration Webサービスにより、 AdminClient プログラムと、対応する Ant タスクが解釈のために新しい WSDD ファイルをサブミットすることができます。Axis 'エンジン' はその設定を更新し、その状態を保存します。 Axis はデフォルトではその状態をグローバル設定ファイルである axis/WEB-INF/server-config.wsdd に保存します。ときどき、そのようなファイルがありませんという警告メッセージを見かけるかもしれませんが、心配する必要はありません。Axis に何かを配備した後、Axis は server-config.wsdd ファイルを自動生成するからです。webapp の中を確認してこのファイルの中身を見てもかまいませんし、さらには、同じ設定を行いたい他のシステムにコピーすることもできます。Axis は、展開済みのWebアプリケーションと WEB-INF ディレクトリへ状態を保存するために WEB-INF ディレクトリの書き込み許可を必要とします。 Admin クライアントの実行samples/stock ディレクトリで以下のコマンドを実行してください。もしこのディレクトリにいなければ、"java.io.FileNotFoundException: deploy.wsdd (システムは指定されたファイルを見つけることができませんでした。)" 例外が発生します。
もし java クライアントエラー (ClassNotFoundException) が発生したら、AXISCLASSPATH (または CLASSPATH) 変数を正しく設定していない、クラス名を間違えた、あるいはその他の基本的なミスをしたことが考えられます。そのような問題を突き止めるのは 基本的な Java 開発スキルです。もしこれらのやり方を知らないのであれば、今すぐ勉強しましょう。 注意 : localhost をあなたのホスト名、8080 をあなたのWebサーバが使っているポート番号に置き換えてください。もしWebアプリケーションを "axis" 以外に置き換えたのであれば、それに従って URL を変えてください。 もし AxisFault のリストを受け取ったら、クライアントは動いていますが、配備が失敗しています。ここからは TCP のソケット API と、Webサービスの配備に必要な HTTP の基本についての知識を必要とします。もし接続拒否といったソケットエラーを受け取ったら、相手のコンピュータがあなたと通信していないので、原因を探して直してください。もし HTTP エラーコードを受け取ったら、そのエラーの意味を知り、問題を解決してください。これらのスキルはWebサービスを利用する上で基本的なことです。 ユーザガイド は AdminClient について詳細に取り扱っています。また、Ant ビルドスクリプトにおいて Axis の利用を自動化する Ant タスク [英語] もあります。 ステップ 7: テストこのステップはオプションですが、非常にお勧めです。説明上、すでに株価サンプルをインストールして配備していることを仮定しています。
注意 : 前回と同様に、localhost をあなたのホスト名、8080 をあなたのWebサーバが使っているポート番号に置き換えてください。もしWebアプリケーションを "axis" 以外に置き換えたのであれば、それに従って URL を変えてください。 高度なインストール : 自分の Webapp に Axis を追加するもしあなたがWebアプリケーションの配備の経験が豊かで、特に、既存の、あるいは複雑な webapp にWebサービスを追加したいのであれば、Axis を起動する別のアプローチを取ることができます。Axis の webapp にあなたのクラスを追加する代わりに、あなたのアプリケーションに Axis を追加することができます。 中心となる概念は次の通りです。
このプロセスは PDF ファイル [英語] でダウンロードできる Java Development with Ant [英語] の15章で取り扱っています。 もし動かなかったらAxis はインストールするには複雑なシステムです。なぜなら、あなたのアプリケーションサーバに内在する機能に依存していて、極めて複雑な設定があり、そして全ての分散アプリケーションのようにネットワークに依存するからです。 これまで多くの人がそれぞれの問題を axis-user メーリングリストに投稿し、Axis 開発者だけでなく Axis ユーザも、可能であれば最大限の助けをしてきました。ただ、自分の問題をメーリングリストにあせって投稿する前に、一言注意があります。 Axis はフリーです。つまりお金が支払われているサポート人員はいません。コミュニティから得られる助けは全てボランティアであり、彼らの心からの親切心から来るものです。彼らは、以前助けが欲しかった同じハードルを越える助けをしたい他のユーザかもしれないし、開発者自身かもしれない。しかしそれは皆ボランティアであり、あまり期待しないでください。
これを読んで Axis ユーザメーリングリストの参加を思いとどまりましたか。そうでないことを望みます。このメーリングリストは Axis を使う人のものであるため、あなたのプロジェクトが進むにつれて仲間となるでしょう。私達はあなたに、このメーリングリストがサーバサイド Java 開発の初心者のための年中無休のサポートラインではなく、この領域についてある程度自分でできる必要があるということを知っておいてほしかったのです。これは銀の弾丸ではありません。しかしメーリングリストを効果的に使う方法を知っておくことが、Axis のよりよい開発の手助けとなるでしょう。 まとめAxis は単に自分の webapp に追加できる SOAPの実装であり、自分のWebサービスをホストできる webapp です。Axis のインストールは、特に Java 1.4 の厳しい要求が与えられると、少し手間がかかります。順にテストし、happyaxis と同梱のテストサービスを使うといった秩序だったプロセスに従えば、Axis で始めるのが簡単であることがわかります。 付録: SOAP モニタを有効にするSOAP モニタにより、ウェブブラウザ(Java plug-in 1.3 以上を用いる)を介して SOAP リクエストとレスポンスを監視することができます。利用方法の詳細な解説についてはユーザガイドのSOAP モニタを利用するをご覧下さい。 SOAP モニタはデフォルトでは無効です。有効にする基本的なステップは、SOAP モニタ Java アプレットをコンパイルし、SOAP モニタWebサービスをデプロイし、各監視Webサービスに対してリクエストとレスポンスのフロー定義を追加します。以下に詳細を記します。
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